┃ストリームス Magazine┃ 2008/12/15発行 第100号
■□ 今回は、100号達成記念 特別配信です! □■
「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
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100号ですよ、100号!
アニバーサリーです!
社長の「メルマガ、やるぞ!」のひと声で始まったこのメルマガも、100号を迎えることになりました。
ご愛読いただいている方、そしてプレゼントに釣られている方も(笑)、ほんとうにありがとうございます。
それにしても、「100」ってすごい数字ですよね〜。たとえば100歳は、人が生きていくうえでの、とりあえずの目標ラインでもありますし。……先は長いですが、ま、ぼちぼちと(笑)。
これからも『ストリームス Magazine』を、どうぞよろしくお願いいたします。
+CONTENTS
┣ ネットでお取り寄せ 「100 アニバーサリー」
┣ 印刷豆知識 「映画にみる印刷」
┗ いまどきの流行りモノ 「源氏物語」
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◆◇◆ネットでお取り寄せ◆◇◆ 第100回
今回は「100 アニバーサリー」
「すごいぞ100!」企画で、2008年にいろいろな「100」を達成した人や作品をご紹介します。
まずは『赤毛のアン』出版100周年。女子たちは、誰もが一度は夢中になったのでは? 定評のある村岡花子訳の新潮文庫が、かわいいギンガムチェックのボックスに入ってセット販売されています。
カラヤンの作品は、あまりに膨大ですが、まずは「第九」を聴いてみるのもいいかも。そして、ジェームズ・スチュワート。アメリカ映画の良心を体現したような、泣ける傑作西部劇のDVDボックスもおすすめです。
●[ヘルベルト・フォン・カラヤン生誕100年記念] http://www.universal-music.co.jp/classics/release/karajan2008/index.html
●[赤毛のアン誕生100年BOX] http://www.bk1.jp/product/03056576
●[ジェームズ・スチュワート 生誕100周年記念ウエスタン・コレクション] http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D112422653.html
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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆ 第100回
「映画にみる印刷」
今年、生誕100周年を迎える現役の映画作家に、ポルトガルのマノエル・ド・オリヴェイラがいます。
生誕100年を超えた映画作家は少なくありませんが、いまだ現役で、しかも、滅法面白い映画を撮り続けている映画作家といったら、世界に彼一人しかいないでしょう。
印刷を「複製する技術」と捉えるならば、映画もまた、印刷技術を使ったメディア。「100」つながりで、今回は「映画にみる印刷」について考えてみましょう。
映画のなかに印刷機が登場する場面というと、輪転機が勢いよく回転し、新聞が刷り上がっていく場面を思い出す方が多いでしょう。「驚きのニュースが到着した」ことを表現するお決まりの映像ですが、最近では見ることが少なくなりました。
映画の表現が洗練されてきていることもありますが、ニュースはもはや、活字で知るものではなくなっているという文化事情も影響しているでしょう。こんな場面は、ビリー・ワイルダー監督の『フロント・ページ』(1974)で見ることができます。
実は、印刷機が重要な道具として使われている映画は、あまり多くありませんが、印刷とかかわりの深い本がキーワードになっている作品となると、ぐんと間口が広がります。
「写本」についてはお話ししたことがありますが、まだ、印刷技術がなかった時代の北イタリアの修道院を舞台にしたミステリー、『薔薇の名前』(1986)では、その写本が物語で重要な役割を果たしていました。
『私家版』(1996)では、「秘密の印刷工房で植字する場面が重要なシーンとなっている」ということだけ書いておきましょう。テレンス・スタンプ主演のミステリー映画の佳作です。
どちらも、複製できない「一冊だけの本」がキーワードになっています。本にしろ映画にしろ、「複製する技術」って素晴らしい文化ですよね。ところで、本や映画が持つ、アナログならではの質感も、デジタルで表現される日が来るのでしょうか?
たとえば100年後に?
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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆ 第100回
「源氏物語」
「100」の次の節目は「1000」ということで、今回は「源氏物語」の話を。
『源氏物語』が誕生して1000年。日本の誇る古典文学が、今また脚光を浴びています。作者である紫式部の日記、寛弘5(1008)年11月1日に「若紫・光源氏」に関する記述があることから、2008年が「生誕1000年」と位置付けられているのだそうです。
ところで、印刷技術のなかった平安時代に、『源氏物語』はどうやって読まれたのでしょうか。答は「写本」。気に入った帖だけを、あるいは五十四帖すべてを、書き写して流布していったのだとか。なるほど、現在残っている華麗な「絵巻物」なども、すべて私家本だったのですね。
美しい大和ことばと平安文化が織りなす『源氏物語』の世界。誰もが忙しい時期だからこそ、あえて…。いや、やはり現代に読破するのは苦しいでしょうか(笑)。
そんな方は、與謝野晶子、谷崎潤一郎、瀬戸内寂聴、田辺聖子、橋本治らの訳した「源氏」を。それでも厳しいという方には、大和和記著『あさきゆめみし』や、江川達也などによるマンガ版も。ちなみに、2009年1月からは、アニメ『源氏物語千年紀Genji』がフジテレビで放送されるそうです。
●[源氏物語千年紀] http://www.2008genji.jp/
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◆◇プレゼント◇◆
『ストリームス Magazine「印刷豆知識」』の本
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このメルマガの「印刷豆知識」が本になりました。今回は100号記念として、ご応募いただいた方全員にこの本をプレゼントします。
ご希望の方は、下記のURLからご応募ください。
http://www.streams.co.jp/
メルマガについてのご感想もお待ちしております。
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_|_| 編集後記 _|_|
100号!
「継続は力なり」とはいいますが、よく続いたものです。
第1号を発行してから4年、いろいろなことがありました。今だから言えますが、実は廃刊の危機に陥ったこともあります。
そんな中でも続けてこられたのは、ひとえに反応を返してくださった皆様が、飽きずにお付き合いくださったからです(しみじみ…)。
今後も『ストリームス Magazine』をよろしくお願いいたします。
ストリームス Magazine編集室
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第100号
編集・発行「ストリームス Magazine」編集室
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