┃ストリームス Magazine┃ 2009/2/25発行 第105号
「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
■□ 今回は「コロタイプ印刷」などの情報をお届けします。 □■
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第81回アメリカ、アカデミー賞が発表されました。作品賞、監督賞でオスカーを手にしたのは、ダニー・ボイルの『スラムドッグ$ミリオネア』。主演男優賞は『ミルク』のショーン・ペン、主演女優賞は『愛を読むひと』のケイト・ウィンスレットという、おなじみの顔ぶれ。
新旧のスターたちが集まる授賞式の華やかさ、プレゼンターのエンターテイナーぶりは、アメリカ映画の神髄ともいうべき、極上の娯楽性を見る思いです(必ず、はじけたスターが出てくるのが楽しい。今年はベン・スティラー(笑))
今回は日本勢が大活躍!滝田洋二郎監督の『おくりびと』が外国映画賞、加藤久仁生(くにお)監督の『つみきのいえ』が初の短編アニメーション賞を受賞。
この冬いちばんのニュースでした。
+CONTENTS
┣ ネットでお取り寄せ 「ホワイト・チョコレート」
┣ 印刷豆知識 「コロタイプ印刷」
┗ いまどきの流行りモノ 「エコ暖房グッズ」
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◆◇◆ネットでお取り寄せ◆◇◆ 第105回
今回は「ホワイト・チョコレート」
日本のスイーツ業界の一大イベント・バレンタインも終わり、ちょっと一息…終わるやいなや、「ホワイトデー」が待ち構えています。バレンタインがチョコだからと、「ホワイトデー」にチョコレートが贈られることは少ないようですが、「バレンタイン」と「ホワイトデー」のRemix(?)ということで、今回はホワイト・チョコレートを使ったスイーツを紹介しましょう。
いろいろ探したのですが、ホワイトチョコというと、北海道に落ち着いてしまいました。定番中の定番ですが、どれもそれぞれおいしくて、贈ってハズレのないのものばかり。バレンタインのお返しでも喜ばれることうけあいです。
●[ロイズ 生チョコレート「ホワイト」] http://www.e-royce.com/items/nama/1176439_1207.php?index&tp=sc_nama
●[六花亭 ホワイトチョコレート] https://www.rokkatei-eshop.com/eshop/items.do?scat=8&c=10408
●[ルタオ ホワイト レアチョコレート ナイアガラ] http://www.letao.jp/item.shtml?id=180302927
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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆ 第105回
「コロタイプ印刷」
卒業ソングを耳にすることが多くなってきました。もう、卒業シーズンなんですね。
ところで卒業といえば、「卒業アルバム」。この、一生の宝物になる卒業アルバムって、どんなふうに印刷していたのでしょう。
現在の卒業アルバムは、オンデマンド印刷機を使ったものがほとんどですが、それ以前は、卒業アルバムというと、「コロタイプ印刷」という手法を使うことがほとんどでした。
印刷術は大別すると、凸版、平版、凹版、孔版などがあります。オフセット印刷などの「平版」は、平らな部分に水と油の反発でインキの着く所着かない所を作って印刷します。
それらに対し、コロタイプ印刷は「平凹版」。平版と凹版の特徴を持ち、1枚の版で、連続諧調の表現が可能な印刷技術です。これは、1855年フランスのポアテパンによって発明され、1873年にドイツのアルバートが実用化した手法で、濃淡を表すのに網点を使わず、ゼラチンの皺(しわ)を利用するというもの。
原稿の写真から作ったネガ(陰画)を、重クロム酸ゼラチンに焼き付ける。これをグリセリンで処理すると、当たった光の量によって、インキの付着量が異なるゼラチン皺ができあがります。写真の微妙な調子を再現するのには適した印刷法ですが、このゼラチン層はガラス板の上に形成されているので印刷速度も遅く、大部数の印刷には適しません。しかし、原写真に近い印刷ができるので、学校の卒業アルバムには、オンデマンド印刷機が登場するまでは、よく利用されてきました。
日本でも明治時代には、刷版にゼラチンを用い、厚板ガラスの土台を使って写真製版をしていたことから、「玻璃(はり)版」、「亜膠(あこう)版」などとも呼ばれていたそうです。コロタイプインキという特殊なインキを使い、強い耐久性を持っているため、文化財の複写などにも利用されていました。以前は、白黒画像の印刷のみに使われていましたが、現在では、多色刷りによるカラーコロタイプ印刷も可能になっているようです。
古い卒業アルバムが、明治〜昭和初期にかけての古い風景写真のような手触りがするのも、まさに写真のための印刷だったからなのですね。
現在、卒業アルバムの製作は、オンデマンド印刷機が主流になり、このコロタイプ印刷で作られることもなくなってしまいました。しかし、この独特の仕上がりにこだわる写真家やアーティストが、ポストカードや写真集などに使われたりする場合もあるようです。
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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆ 第103回
「エコ暖房グッズ」
寒さが残り、衣(きぬ)を更に着る月であるから「衣更着(きさらぎ/如月)」といわれる、2月。でも最近では、暖冬もあってか、街ゆく人たちの服装は、厳寒でもかなり軽装。
スキー場のように着ぶくれした人などはあまり見かけません。それはもしかしたら、保温性に優れた"あったか下着"「ヒートテック」のおかげといえるかもしれません。女性のためのものと思われていた"あったか下着"ですが、ユニクロが開発したヒートテックがテレビCMで話題になり、最近では、男子もヒートテックはあたりまえ、なのだとか。電気や燃料に化学燃料に頼らず、自前で暖を取るということでは、これもエコ暖房グッズ。いまの時代に合った流行りモノといえるでしょう。
ヒートテックのほかにも、ユニークな「エコ暖房グッズ」が話題になっています。
カイロと聞くというと、"使い捨て"のイメージが強いのですが、無農薬の小麦を電子レンジであたためて、長時間長持ちするカイロにしたのが、『麦カイロ「たいよう君」』(太陽製粉)。何度も繰り返し使えるというエコ商品です。器に水を注ぐだけで室内の乾燥を防いでくれる「ミスティガーデン」(宮地楽器)も女性に人気。
でも、もっともヒットしているエコ暖房グッズといえば、「湯たんぽ」かもしれません。最近ではオシャレな湯たんぽも多く発売され、ポリ製は品切れ続出なのだとか。
もっと寒くなっても大丈夫な気がしてきました(!?…笑)。
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ご希望の方は、下記のURLからご応募ください。
http://www.streams.co.jp/
【締め切り:3月7日】
※当選された方にはメールでお知らせし、サイト上でハンドルネームを公開します。
メルマガについてのご感想もお待ちしております。
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_|_| 編集後記 _|_|
雪国出身の私は、学生時代、真冬でも学ラン一丁。
寒いなんて言ってられねぇぜ!という男気溢れる(?)人間だったのですが、最近はタイツ無しでは生活できません。
こんなところからオヤジ化が始まっているのでしょうかね。
来年はタイツを『卒業』したいイケガメ
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第105号
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