┃ストリームス Magazine┃ 2009/11/10発行 第122号
「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
■□ 今回は「焼酎の新酒」などの情報をお届けします。 □■
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11月に入ると、またボジョレーの季節だなと思います。
ヌーボーの今年の解禁日は19日。第1便はすでに、3日に到着し、解禁日に向けて、着々と準備が進められているようです。今年の出来は良好で、濃厚な味わいだそう。過去50年でも素晴らしい出来になるといいます。
でも、ブームの沈静化と、景気悪化の影響で、輸入量は去年よりも3割ほど少なくなっているとか。しかし、価格は200円程度安くなるらしいので、おいしいワインをお得に飲むなら、最良の年といえそうです。
さて、この「ストリームス Magazine」も、この号でいよいよ5年目に突入です。これからも面白ネタ、ちょっと役立つ印刷ネタなどをお届けしていきますので、今後もストリームス Magazineをどうぞよろしくお願いいたします。
+CONTENTS
┣ ネットでお取り寄せ 「焼酎の新酒」
┣ 印刷豆知識 「最初の切手」
┗ いまどきの流行りモノ 「アートイベント」
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◆◇◆ネットでお取り寄せ◆◇◆ 第122回
今回は「焼酎の新酒」
11/1は「本格焼酎の日」でした。その年の8〜9月ごろから仕込まれた「新酒」が飲めるようになるのが11/1ごろであることから制定されたもの。11月というと「ボジョレー・ヌーヴォー」を思い浮かべますが、本格焼酎も「新酒」のシーズンだったのですね。
ということで今回は、本格焼酎の「新酒」をご紹介します。
●[初釜新酒 (鹿児島・さつま無双?)] http://www.teijiya.com/syoutyu/s.nouveau.html
●[くじらのボトル 新焼酎] http://kakaku.ecnavi.jp/item_info/21297056760338.html
●[蒸留したて(じょうりゅうしたて)] http://www.itempost.jp/detail/1/yatani/594
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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆ 第122回
「最初の切手」
「小さな芸術作品」といわれる切手。
昭和30〜40年代にかけては、日本全国で切手ブームが起こり、その時代を過ごした方なら、子供も大人も、みんなが切手アルバムに収集し、コレクションを見せ合った光景を思い出すのではないでしょうか。
その頃、プレミアムがついたのが、「月に雁(1949)」「ビードロを吹く娘(1955)」「市川えび蔵(1956)」「見返り美人(1948)」など、デザインが美しいものでした。
古今東西の美術品や風景などが、わずか数センチ四方の紙片のなかに、そのときどきの印刷技術の粋を使って表現されていたところにあったのではないでしょうか。
世界で最初の切手は、1840年にイギリスで発行された「ペニー・ブラック」と呼ばれる切手です。当時の切手は、届け先によって料金が異なっていて、料金を前払いできるシステムとして考え出されたもの。
単なる印紙なら、たとえば列車のきっぷのように、簡易なデザインでもよかったわけです。それがなぜ、切手には、図版を楽しむ要素が加わったのか。その答は、世界最初の切手、「ペニー・ブラック」にあるといわれています。
18×12mmで、黒地にビクトリア女王の肖像が描かれたもの。若き女王の横顔が彫られたメダルをヒントに、黒い背景に肖像が浮かび上がるようなデザインにしたといわれています。
このデザインの美しさは話題になり、その後の切手制作者たちは、これをモデルに、美しい切手を作ることを競い、コレクションとしての価値が高まっていったのです。世界で最初の切手が、切手をアートにしたのですね。
日本に近代郵便制度が導入され、日本初の切手「竜文切手」が発行されたのは、1871(明治4)年。印刷原版は、銅版彫刻技術者の松田緑山(敦朝)が彫刻し、彼の工房であった玄々堂が製造を請け負いました。
原版を複版する近代的印刷技術が当時の日本にはなかったので、1シート40枚分の実用版を、エッチングで彫るというもの。これは、1876年に凸版印刷の切手が登場するまで続けられました。
手作業ゆえに40枚それぞれに微妙な差異があり、高価なコレクション品となっています。
切手の制作には、高度な印刷技術が導入されています。とくに日本の切手は世界的にも高い評価を得ているもの。
ちなみに、1951年に発行された、郵便の父といわれる「前島密(ひそか)」の肖像を使った「1円切手」は、2009年の現在まで、50年以上も発行が続いています。
●[ペニー・ブラック(ていぱーく)] http://www.japanpost.jp/teipark/display/museum_shozou/museum_shozou_02.html
●[竜文切手(お札と切手の博物館)] http://www.npb.go.jp/ja/museum/gallery/gllry_07.html
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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆ 第120回
「アートイベント」
秋から冬は、アートや文化に親しみたくなるシーズン。今回は、現在開催中のアートや映画の催しをご紹介します。
【艶と色彩−19世紀タイル・アートの巨匠− ウィリアム・ド・モーガン】12月20日(日)まで
19世紀後半のデザイン活動において、ウィリアム・モリスと並ぶ活躍をみせた芸術家のひとり。ステンド・グラスの制作に興味を抱き、モリスの影響から、アーツ・アンド・クラフツ運動に共感。
モリスが設立したモリス・マーシャル・フォークナー商会にステンド・グラスやタイルなどのデザインを提供します。さらに、ステンド・グラスの焼成中に光彩を発見し、タイルを含めた陶器制作に本格的に取り組むようになります。
ド・モーガンのタイルは、植物や空想上の動物を大きくデフォルメした独創的なものばかり。
今回の展覧会では、ヴィクトリア朝の建築を華やかに彩ったタイルを中心に、壺や皿などの作品を日本で初めて包括的に紹介しています。
●[パナソニック電工 汐留ミュージアム] http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/09/091017/index.html
【第10回東京フィルメックス】2009年11月21日(土)〜29日(日) ※全9日間
アジア映画を中心に、映画マニアたちの心をくすぐる良質の作品を紹介してきた、定評ある映画祭。今年は、「ニッポン・モダン1930〜もう一つの映画黄金期」「コードネームはメルヴィル」がテーマ。
ハナ・マフマルバフの『グリーン・デイズ』、ツァイ・ミンリャンの『ヴィザージュ』、アモス・ギタイの『カルメル』など、注目作もたくさん。エンタメ系の映画とはひと味もふた味も違う、刺激的な映画体験ができるのも、この時期ならではです。
●[第10回東京フィルメックス] http://www.filmex.net/
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◆◇プレゼント◇◆
「明石酒造『蒸留したて』」を1名さま
最後までお読みいただき、ありがとうございます。恒例のプレゼントコーナー。ご希望の方は、下記のURLからご応募ください。
http://www.streams.co.jp/
【締め切り:11月22日】
※当選された方にはメールでお知らせし、サイト上でハンドルネームを公開します。
メルマガについてのご感想もお待ちしております。
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_|_| 編集後記 _|_|
ワインというと宅飲の場合、あまりにも種類が多いのでエチケットで選ぶこともしばしば。
そういえば、花柄が印象的だったボジョレーの代名詞的某メーカーは、去年あたりから、ハデな金色に意匠を変えたらしい。
違うメーカーだが、なんとキティラベルもあるそうで…なんだかな(-_-;)
シンプルな方がしっかり作られているように感じる渡会
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第122号
編集・発行「ストリームス Magazine」編集室
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