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2021.01.15

こんな時期は家で美術鑑賞

自分は仕事以外はほとんど絵を描くだけの生活をしているのでコロナ関係なく家にいることが多いのですが更に外出できないということで(しかも緊急事態宣言中)美術について書きます。
バロック、新古典主義の絵画が特に好きなので少し紹介します。
レンブラント、フェルメール、ベラスケス、アングル、ダヴィッドなどが有名です。

明暗のコントラストが強く、見せたい場所をクローズアップさせている手法が多くドラマティックな表現。この時代の絵画は写実的なのに決して写真のようではなく絵画として魅力に溢れた作品です。宗教的な絵も多いですがフェルメールの日常を切り取った表現やレンブラントのように舞台の一場面のような表現、ベラスケスのラス・メニーナスの一瞬を切り取ったような構成力、肖像画は生きているのように感じます。緻密ではないのに存在感、物質感が重厚に感じられ絵としての迫力が素晴らしいです。全体に存在感を出しながら大作を描くためにベラスケスは棒に筆を付けて数メートル離れて描いていたらしいですよ。なので近寄ると抽象画のように見えるらしいです。これは画集ではわからないですよね。
たまに日本でもルーブル展などやることがありますがほとんどが小さい作品になってしまうので落ち着いたらフランスやイタリアで間近で見たいですね。画像のダヴィッドのナポレオン戴冠式などは9mの大作なので現地でしか見れないしょうし。

日曜美術館や美の巨人達たちを見るのも楽しいですし最近はYOUTUBEでも美術の動画がありますので興味のある方は是非。

画像はwikiより

ついでに宣伝ですw
第30回全日本アートサロン絵画大賞展写実表現部門にて佳作をいただきました。
来年国立新美術館に展示されるのでよろしくお願いいたします。
緊急事態宣言中なので開催されるかはわかりませんが・・・。
東京展 2021年2月4日(木)〜15日(月)国立新美術館 展示室1B
http://art-salon.jp/

3月には白日会展という展覧会にも出品予定です。入選したらよろしくです。
http://www.hakujitsu.com/

2020.07.08

コロナ渦の引きこもり

コロナ渦が続く中働き方が変わり自宅待機が多くなりましたが私はもともと家から出る方ではないので生活スタイルはほとんど変わりません。
引き篭もって絵を描くだけ。
でもやはり影響は出てしまい5月に開催予定だったグループ展も来年以降に流れてしまいました。梱包までし終わった行き場を失った絵が隅っこに置いてあります。いつか日の目をみたらいいなと思いつつ今日もデッサンと油絵を描いています。

と言いつつゲームのファイナルファンタジー7リメイクを買ってしまったので寝る前にちょいちょい遊んでいます。25年前のオリジナル版世代なので改変ポイントが色々見つかって面白いです。

早く薬品ができて安心して暮らせる世の中に戻ることを願って少し前の雨上がりを貼っておきます。

「晴れるよ!」

2020.02.12

アナ雪1-2

1の時はレット・イット・ゴーがはやりすぎて敬遠してしまったアナ雪。もういつの間にか公開から6年も過ぎていたことに驚き、地上波で放送するということで見てみることにしました。なんだ面白いじゃないか。というかやはりそこはディズニーアニメーション、テンポとルックのクオリティでグイグイ見せつけてきます。あれだけラジオで聞き飽きていたレット・イット・ゴーもストーリーの中で聞かされる全然違いました。
そのままの勢いで映画館で2を見に行き大スクリーンでまたクオリティの高さで顔面を殴られている感覚。現在のCGアニメーションで世界一金と時間と人材を投資した画面を見るというだけで映画館で見る価値はあったかなと思います。

内容に関して言えば北欧のサーミ人をモデルにした民族を出したりダムが出てきたりと向こうの方たちからしたら政治的なメタファーをバックグラウンドにしているので賛否あるようですが、マイノリティな個性(魔法)による社会での生きづらさを感じているエルサを社会が受け入れるという1からその能力を本当に活かせるようにするにはどうするかというテーマで描かれているので1,2で一つのストーリーであるように感じました。

言いたいことはまだありますが長くなるので詳しくは色々な人が感想を書いていると思うので検索してみるといいと思いますよ。

2019.09.24

増税前に洗濯機と冷蔵庫を買い替えちゃいました

先日冷蔵庫と洗濯機を買い替えました。
どちらも一人暮らしを始めるときに買ったものなので小さいし13年目に突入して洗濯機は変な音がするし冷蔵庫は水漏れしていました。
冷蔵庫は2人暮らしなので少し大きいくらいのものにして「ニクいね三菱」のやつを買いました。やっぱりチルドルームと野菜室はあると便利ですね。

何よりパワーアップしたのは洗濯機!
前の数万円の小さい洗濯機だったのに比べると今回のドラム式の洗濯乾燥機はでかいしタッチパネルだしスマホで遠隔できるし静かでまさに未来!(これに入ればバブル時代にタイムスリップできるんじゃないの?あ、バブルだから洗濯機だったのか)
乾燥機はヒートポンプ乾燥とかいうやつで衣類が縮まない優れものらしい。これ一台で洗濯物突っ込んで待ってればなんということでしょう、あとはたたむだけって楽すぎかよ!
色々とモードもあるみたいなので徐々に試していきたいと思います。
あ〜いい買い物した〜♪

2019.05.14

映画 スパイダーバース

映画「スパイダーバース」、「キングダム」、「響けユーフォニアム」、「賭ケグルイ」、「翔んで埼玉」5本固め打ちで見てきました。
中でもスパイダーバースは飛び抜けて良かったです。さすがにアカデミー賞アニメーション部門受賞作だけあるなと。

ただただエンタメとしても面白くアメコミの表現を見事にアニメーションにしていたのに驚きました。CGなのに手描きのような表現とコマ割りや効果音などが文字で表現されていたりデザイン的におしゃれすぎ。そして今回のスパイダーマンは5人出てきます。違う世界線、パラレルワールドのスパイダーマンたちがあることをきっかけに同じ世界に集まってしまう。本来一人で戦い続け孤独のはずのヒーローが仲間の助けを得ながら戦う姿は感動です。今まで多くのスパイダーマンシリーズを見てきて今回のパーカーのセリフ「仲間っていいな」とつぶやくシーンはグッときました。その5人の仲間が女性やカートゥーンのキャラ風、日本のキャラ風、昔のキャラ風と多彩に現代らしく多様性を表現しつつ違う絵柄の2Dキャラを3Dに違和感なく表現しているのは今までの美麗なクオリティ主義から一歩向こうへ進んだなという感覚でした。しかも主人公はエアジョーダン1履いてるし、最高かよ。


個人的には日本語吹き替え版がよかったですね。有名な声優と割と好きなバンドのエンディングでしたので。
公開ぎりぎりだったのでもう上映している映画館は少ないと思いますが早くも8月にはBlu-rayになります。ヒーロー好きにはおすすめの一本です。

2018.12.11

ボヘミアン・ラプソディ

今公開しているボヘミアン・ラプソディを観てきました。
フレディ・マーキュリーの伝記映画です。興味ない人でも1曲くらいは聞いたことがあるクイーンの曲。
クイーンを知らない世代もこの映画を入り口にしてファンが増えてきているみたいです。
企画は8年前から動いていて紆余曲折ありようやく完成した映画みたいです。最初の監督はデビットフィンチャーが担当するはずだったとか。
広告にもある通りラスト21分のライヴエイドのコンサートシーンが圧巻。ぜひ音響のいい映画館で見て欲しい。IMAXかTOHOのドルビーアトモスあたりがいいかと思います。
あとは俳優が似すぎ!ラストのライブシーンを家に帰ってからyoutubeで見ると動きも姿形もそっくりで笑いました。ここまで似せられるかと。

作品のテーマとしてはフレディの孤独が全面に出ていました。天才ゆえに誰からも理解されないことへの葛藤やインド系の生まれであること、同性愛者であること、外見のコンプレックス。バンドに入らせてくれと声をかけた時もその出っ歯じゃ無理だろと断られたりします。1970年代の差別や偏見がひどかった時代を考えるとその孤独感たるや相当だったと思います。

特に近年の映画を見ても「スターウォーズ」は女性が主役となりアフリカ系もアジア系も出るし「ブラックパンサー」は黒人が主人公、アカデミー賞の「シェイプオブウォーター」は監督曰く半魚人はメキシコ人の自分を重ね、仲間は聾唖の女性と黒人の女性たちで敵は白人というわかりやすいコンセプトで描いています。今この映画が公開されてヒットしているのもこうした流れが続いているからかなぁと少し思いました。

クイーンの曲を大音量で聴くだけでも感動できると思うのでおすすめできる映画だと思います。

2018.08.07

週刊少年ジャンプ50周年

今ジャンプ50周年を記念した展覧会、その名も「ジャンプ展」が開催しています。
何がすごいって六本木で普段美術の展覧会が行われているような
森アーツセンターギャラリーで行われており、
50年分の生原稿が期間を分けて展示されています。
ジャンプ黄金期の読者としては行くしかない。
外は暑いしこれなら涼みながら楽しめます。

 

生原画なので印刷では見えない修正やベタのムラ、トーンの削りまで見えます。
ベタひとつとってもざっくり塗っている作家もいればムラさえも均一に描いている
几帳面な作家もいます(こういう作業はアシスタントが多いでしょうが)。
今開催しているのは2000年代以降の作家陣なのでワンピースやデスノート、
ハンターハンターの作者などが揃っています。
中でも超絶技巧すぎる漫画家、デスノートの作画小畑健先生はマーカーで描かれているのに
立体感を感じられるほど。
印刷物になってしまうのがもったいないと感じてしまいました。
と思えば効率化がうまいと思ったのがハンターハンターの冨樫先生。
コピーの切り貼りしまくりです。
キャラクターだけではなくベタフラッシュまで流用して切り貼りして
スクリーントーンのように使っていました。
作家によっての性格まで見えてしまうのが原画の良いところですが
デジタル原稿が主流になりつつある時代においては
このような個性が見えにくくなってしまうと思うと少し寂しくもなります。
生原稿が見られるジャンプ展、9月30日まで。

 

 

 

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