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2020.10.12

ホラー映画はお好きですか?

ステイホーム中のため、週末はストリーミングサービスを利用して映画やドラマを観る機会が増えました。

特によく観るのはホラー映画です。

怖い映画はいろいろありますが、これまで観たなかで最も怖かったのは『残穢―住んではいけない部屋』です。

原作はホラー小説家としても有名な小野不由美さん。

『残穢』は、小説家の《私》を主人公とした実話怪談の体裁をとっています。

ネタバレにならない程度にストーリーを簡単にご説明します。

「怖い話」を募集している《私》の元に、ある女子大生から「一人暮らししているマンションで異音がする」という手紙が届きます。

女子大生は、事故物件を疑ったのですが、そうした事実はありません。しかし調べていくうちに、彼女の前の居住者もやはり「マンションで異音がする」という話を《私》のもとに送っていて、さらにマンションを引っ越した後に縊死していたことが判明します。

マンションそのものではなくマンションが建つその土地に何かあるのではないかと疑った女子大生と《私》がどんどん年代を遡って調べていくと、その土地で起こった事件や自殺に奇妙なつながりが見えてきて、女子大生や《私》の周囲でもおかしな出来事が次々と起こっていきます。

『残穢』は、幽霊に追いかけられたり、ポルターガイストが起こったりするホラー映画ではありません。異音や声が聞こえたり、人によっては幽霊らしきものを見たりもするのですが、それも気のせいであったり、幻覚・幻聴で片付けられてしまいかねない話ばかりです。

タイトルが示すように、『残穢』は土地や物に残された「穢れ」がさまざまな災いを引き起こしていく物語です。しかし、今自分が住んでいるその土地に、30年前50年前に誰が住んでいたのか知らないことはさほど珍しくないですし、人が一人も死んでいない土地などありえないでしょう。だから『残穢』は、いつ自分が「穢れ」に触れてもおかしくないのだという、じわじわとした恐怖を感じるのです。

ねっとりした、肌にまとわりつくような恐怖を感じさせるところが、実に邦画らしいホラー映画だと思います。

本文とは関係ありませんが、お気に入りの富士山を。

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