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2023.04.26

魔法少女まどか☆マギカ

相変わらず、時間を見つけては少し前の名作を鑑賞してます。
名前は知ってるけど、内容は見たことなかったアニメを見たので、それについて書きます。

あらすじ

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。

引用元:魔法少女まどか☆マギカ – Wikipedia

1度目と2度目で見方が全く変わる

序盤は伏線が多すぎて、ストーリーがよくわからないまま進んでいく。しかし、最後の3話ほどですべての謎が解き明かされていきます。その”繋がる”感覚は、推理小説を読んでいるようです。セリフ回しも、そのキャラクターの背景、現在おかれている状況が如実に反映されており、想像力を掻き立てるようになっています。
謎が解けたあとは、物語と登場人物たちを見る視点が全く変わるはずです。
個人的には、2度目の鑑賞時に会話シーンを中心に見返すと、いろんな意味に気づけて、良かったです。

分かりやすいコンテンツが求められる場合も多くありますが、受け手の想像力を掻き立てるような、余白がある設計も時には必要なのだなと感じました。

魔法少女まどか☆マギカは、新世紀エヴァンゲリオンのように、アニメが原作で作られたものとのこと。昨今はSNSではやった漫画や売れている漫画のアニメ化が多いけれど、ここまで緻密に作られている構成はすごいとしか言いようがないです。

2023.04.18

大竹伸朗展

大竹伸朗のことは村上隆のインタビューで名前だけ知っていた。
村上隆は学生時代に大竹の作品を見て、ずいぶんとインパクトを受けたようだ。

大竹の作品は「記憶の集積」なのだと思う。時折ふと思い出す過去のイメージだけでなく、スクラップブック、どこかで拾ってきたもの、記憶に残っている音、など、広い意味での記憶のことだ。

記憶は堆積して、コラージュのように合体し、変形・変色する。それが大竹の作品なのだと思う。記憶は可視化できるのだ。
このアイデアに触れて思い出したのはジェフ・クーンズの「ラビット」だった。「ラビット」は空気人形のウサギをモチーフにしている。デュシャンの「泉」が捨てられた便器にいくら値段をつけるか?という問いに対して、「空気だったらいくらになる?」という回答を返したわけだ。その流れでいくと、大竹の作品は「記憶にはどのくらいの値段をつける?」というアンサーなのだと思う。
抽象的で個人的な「記憶」を、可視化して販売する、というアイデア。ここに大竹のオリジナリティがあると思う。
記憶とは、そういうものかもしれない。蓄積して、発酵して、変形する。自分だけのものだと思っていても、実際には他人から聞いた話なども混ざっている。それでも、集合体として見た場合、それは人それぞれ違う。

雑誌や新聞の切り抜きや、写真などをべたべた貼りつけたスクラップブックは、
大量に出回っている素材を使っているが、スクラップブックそのものは、作った人の個性がにじみ出る。
今の時代は紙のスクラップブックを作る人は珍しいかもしれない。しかし、instagramやgoogle photo、evernoteなど記憶を集積するツールはたくさんある。大竹はそれをアートとして表現した。そこに彼の斬新さがあったのだと思う。

2023.04.12

招き猫とネパール料理

以前から一度訪れたいと思っていた招き猫発祥の地として有名な豪徳寺に行ってきました。

いかにも由緒ありそうな佇まい。早速、招き猫を発見。

確かどこかに大量の招き猫がいるはずだけどとうろうろして見つけました。
すごい数です。

三重塔にまで招き猫がいました。

せっかくなので、私も小ぶりな招き猫を1体購入。
寺務所の方によると、招き猫は願い事がかなっても納める必要はないそうで、「ご縁があった子なので末永くかわいがってあげてください」とのことでした。

豪徳寺は外国人観光客に人気にスポットだそうで、私が訪れた日も日本人はほとんど見かけず、さまざまな言語が飛び交っておりました。
インバウンド復活で少しは景気が上向きになるとよいのですが。

グルメタウンとしても有名な豪徳寺。
せっかくなので珍しいネパール料理をいただきました。

ネパール料理は南インド料理のミールスに見た目が似ていますが、辛くなくスパイスも控えめです。
ごはんにプレート上のさまざまなお料理を混ぜて食べるスタイルで、野菜がふんだんに使われていて、懐かしさを感じるやさしい味でした。

また機会があったら訪れたいと思います。

2023.04.06

例によって

代わり映えのない日を送っていますので、ブログのネタがありません。
なので今日は最近観たサメ映画の感想を書きます。
困った時のサメ頼みです。

映画「シャークラブ」

合体モンスター系サメ映画界の巨匠、ペンシルバニアのスピルバーグことマーク・ポロニア監督の新作サメ映画です。
今作ではシュモクザメとカニが合体しています。独創的ですね。

アメリカでの公開に先駆けなぜか日本で公開された本作は、髭もじゃの潜入麻薬捜査官のブラドック刑事が主人公。
「HT25」と呼ばれるドラッグを追う主人公は、敵対者を次々と消し勢力拡大中の凶悪組織に潜入し、そこでボスの愛人といい仲になり…
といった、サメ映画でありながらハードボイルド風味のクライムサスペンスのような何かとしての側面の強い作品です。

初手から主人公のモノローグで始まり、ほぼ全編主人公の回想で進む今作は、監督の新たなジャンルや手法を開拓しようという意欲が大いに感じられる挑戦的な映画です。
サメはいつものパペットクオリティの可愛いヤツではありますが、ストップモーションやクレイアニメなど今まで使ってこなかった表現手法も多く取り入れ、サメや他のクリーチャー達の魅力を一層引き出しています。
とはいえやはり、いつもの山盛りの資料映像・意味不明なカット・解りにくい人間関係・単調なシーンの連続・登場人物達の意味不明な行動原理…などは相変わらず健在です。しかしそこが良い。

様々な新たな挑戦を感じられる今作は、推し監督の作品ということを差し引いてもサメ映画の中でもかなり良い出来であると感じます。(もちろん「Z級クソサメ映画」というジャンルの中で、での話です)
何よりカニザメちゃんのデザインもとても可愛らしい。
今後のポロニア監督の作品への期待が高まる作品でした。

   

ちなみに、上のパッケージ画像にある「サメの時代は終わらない。」という文言。
これは、シャークラブに先行して公開されたカブトガニホラー映画「キラーカブトガニ」の煽り文で売られた喧嘩を買ったものです。

「サメの時代は終わった。」
もう、もろに喧嘩を売っています。

カブトガニに売られた喧嘩をカニザメが買う…なかなかシュールな戦いが幕を開け…るんでしょうか?
「キラーカブトガニ vs シャークラブ」が制作される日を、私は待っています。

サメ映画愛が詰まった「シャークラブ」
是非みなさんも休日を浪費したい時や脳みそ溶かしたい時に鑑賞してみてください。

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