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2023.02.02

親切な中国人たち

とかくネガティブなイメージを持たれる中国人ですが、
実際に中国を旅していた自分にとっては、多くの人に世話になったというのが実感である。

真夏のシルクロードをバスで横断中に滞在したトルファンでのこと。

2つの観光地へ行く路線バスの乗り場が不明の為、ホテルのフロントのお姉さんに聞くと、遠い方の目的地がバスの終点でお姉さんの家は1つ前なので、もうすぐ勤務が終わるので連れて行ってくれると言う。
最初に逆方向の観光地にも付き合ってくれ、次の目的地に行く前に家に招かれ、両親が栽培しているスイカやブドウを頂いた。中庭の真ん中に大きな木があり、その周りがぐるっとイスになっている。気温40度でも日陰は涼しい。
家の周りは水路になっていて奇麗な水が流れており、そこで手を洗う。
十分寛いで最終目的地へ。地元だけに観光地の入口で検札しているのはお姉さんの知り合い。当然のように顔パスで無料入場。
帰りのバスでお姉さんが降りるときに車掌に何やら言っている。どうやら自分が降りる場所に着いたら知らせるように頼んでいたようだ。

翌日は公共交通機関でアクセス不能な交河古城という遺跡に向かう。
タクシーの半日チャーター料金が当時は50元(750円)だったが、バックパッカーとしては完全にNGなので、片道10元で行くことにして、帰りは誰かのタクシーに便乗させてもらう作戦を取った。
しかし、変態的に暑い日中に行ってしまったので、観光客がほとんどいない!
遺跡観光を終え日陰で獲物が来るのを待っていると、遠くに3人組のおじさんが見えた。
自然な感じで近寄って行き、「ニーハオ!」と声を掛ける。そこから会話が始まり、相手が英語を話せないので筆談に切り替える。
自分が日本人と分かると、中年以上は大抵「山口百恵と三浦友和はどうしてる?」と聞かれる。知らんがな。。。
30分以上筆談を続けたので大丈夫だと思い、本題であるタクシー便乗をお願いすると、快くOKしてくれた。
街中に戻ってタクシーを降りると、そのまま夕飯に誘われた。勿論、彼らの奢りで。彼らの面子の為にも絶対にお金を出してはいけない。
たくさんの料理と度数の高い白酒で乾杯と食事を繰り返す。中国人は飲む量も食べる量も半端ない。 箸を置くと「どんどん食べて!」と言われ、食べると白酒が注がれ「乾杯!」の繰り返し。
お互い言葉がほとんど分からないのに何故かなんとなく会話が成立している。
宴が終わり外に出ると、まだまだ強い日差しが容赦なく降り注ぐ。

毎日俺を助けてくれて、ありがとう!

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